文系出身がおくる物理せいかつ

中学の時に数学や理科が嫌いになり、高校大学と文系に進んだが、大学の時にあることがきっかけで物理に目覚めたとある文系の日記です。興味ある分野は物理のほか、数学、言語、景観工学、観光学、鉄道あたりですのでこの辺りが主なトピックスになりそうですな。

【院試】理系大学院に受かるまで ③放送大学大学院編

 みなさんこんにちは。院試受験の体験談を綴るシリーズですが、今回は放送大学大学院についてお話します。ちなみに受験したのは自然環境科学プログラムの修士課程です。プログラムによって倍率など違いますが、自然環境科学に関していえば受ければ受かると思いますので、やりたいと思ってるけど「入試」があるから怖いと思ってる人は受験してみた方がいいと思います。多分いけます。臨床心理は…頑張ってください…。

 

 

 試験の概要は、一次試験が筆記試験で、二次試験が面接です。私は二次試験の日程が仕事の休みを入れられなかったので一次試験だけ受けて辞退しました。ちなみに一応筆記は合格でした。筆記試験は科目を選択でき、私は物理を解きました。内容は基本的な力学、電磁気、熱力学、量子力学です。あんまり解けなかったけど…。

 

  • 心構えと出願

 

 まず、大学院入試の一般的な話をしておきます。「受験戦争」という言葉をどなたも耳にしたことがあるかとは思いますが、これはあくまで大学の学部一般入試におけるものです。学部の場合は募集人員に対して志願者数が多すぎるので学力試験で優秀な人から順に合格を出します。しかし大学院はこれとは様子が異なります。大学院入試というのは基本的に落とすための試験ではないというか、試験自体にあんまり意味がありません。制度的にやらなきゃいけないからやってるけど実はやらなくてもいいレベルのものです。放送大学の場合はやりませんが、普通大学院受験する際は受け入れ先の研究室の先生と事前に会っておいて、「これからよろしくお願いします」と挨拶をしておきます。そして、建前として入試を受験して合格をもらうという半ば出来レースなのです。大学院入試なんてその程度のものです。何が言いたいかというと、入試があるからと言って過度に恐れる必要はないということです。放送大学は「開かれた大学」です。あなたの興味のあることができそうなら、絶対チャレンジするべきです。多分受かります。

 じゃあ何から準備すればいいかというと、とりあえず過去問が公式ホームページ(過去問題一覧 | 放送大学 - BSテレビ・ラジオで学ぶ通信制大学)で公開されているので、それを見て何となくイメージをつけておきます。で、大体6月ごろになると各学習センターで大学院の募集説明会がありますのでそれに参加してください。(もちろん参加できなくてもいいですが、大学院を目指す人が一堂に会するのでライバル意識が芽生えてやる気が出ます!)そこで募集要項がもらえます。あとはしっかり書類をそろえて出願をします。

 

  • 筆記試験対策

 

 試験対策ですが、学部の授業だけでは不十分だし、中間・期末テストの解き直しはしても意味がないのでしなくていいです。院試はマークシートではなく記述式なので、ちゃんと解答を作る練習をするため、市販の演習書で解答を作る練習をしましょう。私は基本的にマセマをやってました。マセマは、レベル的にどうなのよ…と思う方もいるかもしれませんが、放送大学の院試なら十分です。

 

 肌感覚ですが、多分「0点じゃなければ合格」くらいの難易度じゃないかな?と思いますので、0点を取らないような勉強をすればいいと思います。満点を狙う必要はないです。だいたい、2019年度の入学者選抜選考結果を見ると、自然環境プログラムは募集人員60名に対して出願者40名で、この時点で定員割れです。なお、最終合格者は26名です。いやいやめっちゃ厳しいじゃないですか!と思うかもしれませんが、恐らくこれは出願はしたけど何らかの事情で試験を受けられなかった人と準備が十分できずに手も足も出なかった人がいたためだろうと推測しています。この試験は手は出なくても足くらい出れば受かるのです。

 

 面接は受けてないので何とも言えませんが、研究計画とかうまく言えなくても怯むことはないでしょう。どうせ入学後に指導教員と話して決めるので。ただ、勉強ではなく研究したいという熱意を見せておけば何とかなるのではないかと思います。そのためには、自分が関連する分野の先生の論文を一本でも読んでおいてそれに絡めた話をすると、研究ができる人だと思われると思います。

 

 放送大学の大学院を目指す理由は皆さん様々あると思います。皆さんのチャレンジが実を結ぶことを願っています!さぁ、出願を決めたらあなたもこの瞬間から受験生です!合格目指してガンバレ~~!