文系出身がおくる物理せいかつ

中学の時に数学や理科が嫌いになり、高校大学と文系に進んだが、大学の時にあることがきっかけで物理に目覚めたとある文系の日記です。興味ある分野は物理のほか、数学、言語、景観工学、観光学、鉄道あたりですのでこの辺りが主なトピックスになりそうですな。

「アトキンス 物理科学入門」読書感想文

 

今回レビューする書籍はこちら。

 

タイトル:アトキンス 物理科学入門

著者:Peter Atkins (訳:渡辺正)

出版社:東京化学同人

出版年:2014

ISBN:978-4-8079-0861-5

 

【感想】

 アトキンスと言えば物理化学の定番の教科書を書いている方ですが、外野向けの入門書も書いていました。本書の最大の特徴は数式を(ほぼ)使っていないことです。数式だらけの物理化学の教科書を見てウンザリした方は一度目を通してみると良いでしょう。身近な出来事を例に挙げながら、できるだけ平易に解説しようという思いが伝わってきます。

 

 以前、似たような本で「数式フリーの物理化学」のレビューを書きましたが、アレよりは専門的な雰囲気です。単なる雑学にならないように物理化学の入り口をサラッと説明してくれている、良書の部類だと思います。

 

 これを読んだだけでどうなるというわけではないですが、専門外の人が手軽に分野の雰囲気を知るだけなら十分ではないかと思います。もっと知りたい人はより本格的な教科書に進めばよいと思います。

 

それでは今回はこの辺で~。