数学の用語・・・文系にもわかる数理科学
いつまで続くかわからない「文系にもわかる数理科学」というシリーズを始めようとおもいます。ここでは、文系だった私が数学や物理を勉強するなかで「そーだったんか!」と思ったことをご紹介しようと思います。なお、文系が書いてることなので割と定性的なことを書いていますが、そこに突っ込んではいけません(笑)
今回は用語編です。独特の言い回しがいっぱいあるので、テキストに書いてある日本語を理解するのに苦労することもしばしば(笑)
一般
(例文)・・・一般に一辺がaの正方形の面積はaaと書ける。
数学は一般という言葉が好きなようです。極端に解釈すれば「どんな場合でも」という意味。教科書で「一般に~は●●である。」と書いてあったら「~はどんな場合でも●●だよ!!すごいね!!」という意味になります。ちなみに一般の反対語は特殊です。
抽象
(例文)・・・もっと抽象的に書いてくれないとわからないよ
抽象化≒一般化。普通は具体的な方がわかりやすい気がしますが、数学をやるうえではその話が一般に成り立つのかどうかが大事なので例文のような会話になります。数学は抽象化する学問だと言って間違いないでしょう。
一意
(例文)・・・割り算をしたときの余りは一意に定まる。
「ただ一つ」くらいの意味。例文が微妙な感じなのはパッといいのが思い浮かびませんでした(笑)
厳密
(例文)・・・1=0.999999・・・は厳密に成り立つんですか?
「マジで」という意味。「寸分違わず間違いなく本当に絶対」という意味。
無限
(例文)・・・実数は無限に存在する。
日常生活では無限というと「すんげーいっぱい」というくらいの意味で使われると思いますが、数理科学の世界で無限というと厳密に無限です。つまり「マジで寸分違わず間違いなく本当に絶対に無限」です。要は数えてもキリがないってことです。
高々
(例文)・・・全人類の頭髪は高々有限本です。
「多くとも」という意味。意訳すると「頭髪の本数は数え上げればめちゃめちゃ大変だけど無限本じゃないから頑張れば数え上げられるくらいの本数しかないよ」ということ。なんかの条件下で「m+n=xを満たす実数の組は高々有限個です」と言われたら、一個一個調べればいつか答えにたどり着くということがわかるので数学者は安心します。多分。
プライム ' ←上についてる点
(例文)・・・xの微分はx'(エックスプライム)と書きます。
高校ではこの上についてる点のことを「ダッシュ」と呼んでいたと思います。が、大学に入った途端「プライム」と呼ぶようになります。国際的にはプライムが多数派のようです。上の点をプライムと呼ぶと数学かぶれ感が増します。
他にもいっぱいありそうだけどもうおねむなので今日はここまで!数学用語ばっかりになっちゃったね。次は物理も入れたいですな。